業務内容
鉄筋工事とは、設計図から鉄筋の配置関係を把握し、現場に入ってきた資機材(鉄筋など)を設計図通りに組み立てる仕事です。
竣工時には、鉄筋はコンクリートに隠れて見えなくなりますが、建物の骨組みというべき重要な存在です。
特徴的な作業は、ハッカーと呼ばれる工具を使って針金で鉄筋をとめる「結束」です。この「結束」のスピードと出来映えの美しさによって熟練工かどうかが分かります。
現場風景を紹介します
鉄筋工の仕事の流れ
鉄筋工の主な仕事内容を紹介します。
加工帳、施工図作成
現場から頂く図面は、大工や設備などの建築関係者全体がわかるように描かれており、鉄筋工がそれをみて、現場で鉄筋をいきなり取り付けするようなことはありません。
仕様書と図面から適切な材料を選択、鉄筋の加工形状や数量を見積もり、加工場に発注したり、現場職人が材料を見て取り付けができるように施工図を作成します。
鉄筋加工
現場で取り付ける鉄筋は、必要に応じて加工(適切な長さに切ったり、曲げたりすること)をしなければなりません。
鉄筋加工場では、各現場より出された加工帳をみて、鉄筋を加工し、そして、現場へ材料を送ります。
配筋、段取り
加工場より送られた材料を作成された施工図をもとに鉄筋を取り付けていきます。
経験がある者が施工図をみて、作業の段取り、または配筋の指示し、鉄筋を組み立てていきます。
嵌合
鉄筋を配筋し、組み立てる途中、必ず鉄筋をつなげる作業があります。
鉄筋をつなぐ方法は幾通りかあります。
この作業も建物の強度に密に関係するので手早いだけでなく、確実な仕事が求められます。
結束
鉄筋を結束します。
綺麗に見栄え良くまとめて、取り付け完了です。
結束も熟練の職人にかかれば、水平・垂直・平行が綺麗にまとまります。
自主検査
鉄筋はコンクリートに隠れ、最終的に見えなくなる箇所です。
だからといって、いいかげんな仕事をして良い訳ではありません。
組み立てられた鉄筋が、きちんと出来ているか、安全かどうか、自主検査・点検を実施します。
この後の工程で第三者機関等が配筋検査を行い、コンクリート打設へ各業者が準備していきます。